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2013年10月19日土曜日

勝沼ワイナリー見学。今年のワインの出来は!?

週末に山梨県の勝沼にちょっとワイナリー見学に出かけてきました。

 ちなみに私はワインは好きではあるんですが、詳しくないので普段レストランに行ったときはたいていハウスワインを注文しています。
 まぁ飲みやすくそこそこ美味しいハウスワインが用意されていればその店は当たりの可能性が高いというのが私のこれまでの経験則ですね。
 今の時期はワイン用のぶどうの収穫が大方終わり、仕込み作業がフル回転で行われている時期でした。今年の勝沼の葡萄の出来はといいますと、夏場に連日40度を超えるような記録的な猛暑と降水量の少なさから葡萄の生育には厳しい条件でしたが、葡萄への散水などによりなんとか「水準程度」の出来に仕上がったそうで、ワイン好きとしては一安心ですね。
 今回醸造設備を見学させていただいたのが麻屋葡萄酒さんです。
 こちらは、大正十年ころから創業している老舗のワイナリーで、2階の自社ワイン販売所に併設するかたちで40種類近くのワインの試飲も可能になっておりました。
 試飲の前に工場の見学に向かいました。目の前の畑で収穫した葡萄はすぐ横で破砕・圧搾を自動で行える機械に入れられます。そして搾られたて果皮や種も一緒になった状態の果汁はタンクに運ばれ1〜2週間の間「かもし」と呼ばれる発酵を行います。
 こちらのシャトーでは、ワインの濃い赤色を出すためにかもしを行う発酵タンクから約20%ほど果汁分を抜き取る「せにえ」という醸造技術が使われています。赤ワインの元になる赤色の色素は大部分が果皮に含まれているため、果汁を減らしてやることでそれだけ色素の濃いワインを作ることが可能になります。
 また、抜き取られたワインはロゼワインとして利用されるんだそうです、なるほど合理的ですね!
 発酵が進む過程でそのままでは、液体分が上に、固体分が下に滞ってしまうため日に3回かい入れ(ピサージュ)とよばれるタンクの中をかき混ぜる作業が行われるのですが、これがかなりの重労働でした。


 せにえを終えた発酵液は、樽に移されさらにアルコール発酵を行った後、乳酸発酵が行われます。
乳酸発酵とは酸味成分であるリンゴ酸が乳酸に変わる発酵のことで、マロラクティック発酵(MLF)と呼ばれワインを落ち着いたまろやかなものにする効果があると言われています。

発酵の後、通常の手順ですと澱引きという作業が行われます。これはワインをしばらく置いておくと、澱と呼ばれる沈殿物が出来ますので、これを取り除いて上澄みだけをほかの容器に移すことなのですが、こちらのシャトーではシュールリー製法と呼ばれる方法で、独特の風味を引き出すためにあえて澱引きせずに樽熟成に移します。このシュールリー製法というのはヨーロッパの一部の地域でも行われているのですが、甲州においてはスタンダードのようです。

熟成樽に移されワインは数ヶ月から1年程度樽の中で熟成させられるます。
この樽は映画やテレビとかにもよく出てくるのでイメージしやすいのではないでしょうか?実は木樽で熟成されるのは一握りの高級ワインなんですよね。熟成樽はオーク材が最適とされておりまして、この樽は内側がローストされていてワインにより豊かな風味を与えてくれます。木樽は1つ7、8万円程するかなり高価なものなんですが、こちらのシャトーではフレンチ・オークとアメリカン・オークが使い分けられていまして、かなりこだわってるなーという印象を受けました。

見学の最後は地下のカーヴを見せて頂きました。ここでは出荷を控えたワインや古酒が保存されています。
ここに保存されたワインにはラベルがまだ貼られていないんですよね、これは注文がきてからラベリングすることでラベルが傷つくのを防いでいるんだそうです。
古酒は一升瓶に入れられており1本18000円で購入することも可能で、あのワイン通で有名な琢己琢郎さんも時々買いに来られるんだそうです。
最後は事務所の2階でワインのテイスティングをさせていただきました。40種類程度のワインがテイスティングし放題とかなり太っ腹でした。
せっかく来たということで順に飲んでいったんですが、酒の弱い完全に1件目で出来上がってしまい、この後2つワイナリーを回ったんですが、殆んど味は覚えておりません。笑
とはいえ私もちゃっかり勝沼甲州シュールリーの2012をGETしました。2012年は記録的に葡萄の出来が良かった年でこのワインも絶妙に美味しかったです、甲州の2012はかなりバリューだと思いますので、みなさんにもおすすめのビンテージです。
ちなみに11月2日は2013年の勝沼ヌーボーの解禁日だそうでイベントも開催されるようなので行ってみてはいかがでしょうか?

麻屋葡萄酒株式会社
電話予約にて見学可能

http://budounooka.com/hpgen/HPB/entries/614.html
新酒ワイン祭り 2013年11月2日


葡萄畑
日本は多湿のため棚式が主流

破砕・圧搾機

発酵用のタンク


発酵樽に取り付けられたガラス器具
これで樽の中の発酵の度合いを確かめることが出来る


熟成樽
こちらはフランス製

出荷を控えたワインたち


販売所に併設された試飲コーナー
ゆったり試飲できます

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